僕にとって理想のQAはきょんさんです。
これは初めてWACATEの2015くらいできょんさんに出会ってから、今に至るまで、変わらずにずっとそうです。
でもこれを本人に伝えたことはありません。
おそれおおすぎるからです。
正直言って、僕は苦しいです。
届きそうもなくて、なお輝く星のような目標。
「目標にできるひとがいるだけ、いいじゃないか」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ここから先は、きょんさんに出会ってからの僕の自分語りです。興味がない方は回れ右してください。
僕はいま、とある金融系の会社でQAエンジニアをやっていますが、入社する時に僕は「本当の意味での品質保証をやりたい」と言いました。
新卒で某製造系SIerのQAエンジニアをやっていた頃も、全く同じことを思っていました。
品質を保証するってなんなんですか。
「絶対にバグはないよ!」「絶対に、使って満足できるよ」一体どういうことですか。
バグのないクソゲーでもだめ。面白さがなければ。
でも面白さだけあって、バグだらけでプレイしづらいのでもだめ。
品質ってなんだよ。保証するってなんだよ。だいたい、そんなことできるのか?
テストすればいいって言っても、納期があるし、なんなら全数テストなんて「現実的じゃないし選択肢として誤り」みたいに扱われるじゃないか。
それじゃあ「前工程から品質を作り込もう」と。
でもそれってさ、要するに「どうやったら前工程から品質を作り込めるのか」をわかってる前提じゃないか。
開発チームだって、死ぬ思いしてやってるよ。バグなんて作り込もうと思って作り込んでないよ。なんなら「バグはないはずだ、潰したはずだ」とか思うことだってあるよ(実体験)
それでも出てくる。それはさ、開発を専門でずっとやってきて、スキルもあって、品質もちゃんと作り込もうとしてて、それでもバグが出たり品質に問題があったりするってことなんだよ。
そこにさ、ポッといったQAエンジニアが「おれ、前工程からの品質作り込みが得意なんで。シフトレフトっすよ」とか言ってさ。
できることなんか、あるわけないじゃん。って思うわけ。
実際に言われたことあるよ。「プロジェクトにQA入れてみたけど、金の無駄だったな」ってさ。
悔しかったけどそのとおりだった。ドキュメントのレビューしたって、しょうもない誤字脱字の指摘しかできなくて。プロセスチェックとか言って、わけわかんねー資料作らせて、意味不明な報告書作って。まだ、資料の整理を手伝ったほうがマシなくらいだ。
こんな感じで悩んでたときだった。きょんさんにWACATEで出会ったのは。
もう、びっくりした。「なんだ、このひとは?」と思った。
よくわからないけど、なんかすごそうで、オーラ?があって、でも自分と3つくらいしか歳が変わらなくて。
それで、きょんさんが書いていたブログを読んで、さらに驚愕した。
とんでもないスピードで学習をしているひとだった。
それでもなお、「全然まだわかっていない」「もっともっと勉強しなければ」と、ずっと言っていた。
これに影響を受けて、きょんさんには全く塵ほども及ばないけど、いろいろ本を読んだりして勉強した。
そのうち、きょんさんだけではないけれど、何人かの人が似たような事を言っているのに気がついた。
プロダクトの品質を上げるにあたって、プロダクト開発におけるだいたいのことができなければ、そもそも話にならない
まあ理由はいくつかありそうだった。開発がわかるQAの言うことは耳を傾けてくれる人が多いとか、開発を理解していると前工程からの品質作り込みにストレートに役立つとか、テストするにあたっても開発を理解してないと無駄なテストをしてしまうとか、
でも、当時の僕は今よりさらにバカで頭も悪かったので、「開発のことを理解すれば全部が解決する」と思い込んだ。「真の意味でQAをやるには開発のことがわからないとだめだ」と、信じ込んだ。
それで、開発のスキルを上げようと思って紆余曲折ありつつも開発の部署に異動したのはいいものの、まあ全然だめだった。
QAエンジニアとしての知見を活かすどころか、まともにプログラミングもできなかった。アーキテクチャもさっぱり理解できなくて、クソコードとバグを量産して怒られる毎日だった。とても苦しかった。あまりに苦しくて、ソフトウェア業界そのものが合ってないのかとか色々と逃げ道を探したけれども、結果は同じだった。
結局、環境が悪いのではなく、悪いのは自分だった。
開発のスキルだって、べつに部署を異動しなくたって身につけられる。
環境を変えれば身につけられるなんてのは、あまりに物事を単純化しすぎている。
いまになってみればわかるが、当時の僕には全然わかっていなかった。
結局、色々と行ったり来たりした結果、僕は開発2年くらいとインフラ2年くらいとQAエンジニア6年くらいやったヘンテコなキャリアになって、それでもそこで思い返してみるとやっぱり一番やりたかったことは「本当の意味での品質保証」だった。
なんだかんだ色々やった結果一番合ってそうだったし、やっぱり「本物の品質保証をどうやったらできるのか」って興味があった。
なので僕の夢は「この製品のQAは、僕がやっています」と自信を持って言えるようになることです。
QAをするって、僕にとってはめちゃくちゃ重い言葉です。
保証です。
約束です。
覚悟です。
矜持です。
それで、それを体現しているひとがいて、僕にとってはそれが、きょんさんなんです。
冒頭の話に戻ります。
僕はとても苦しいです。
現実は厳しい。こうやって綺麗事を並べてみたはいいけど、こないだは要件定義から僕がずっと入っていたのにもかかわらず、要件がひっくり返って全部やり直しになった。悔しい。それに対してなんのアプローチもできなかったのも。それを期待されてもいないことに対しても。本当に悔しい。なにがシフトレフトだ。
僕はあまりに無力だ。
と無力さを嘆いても仕方がないので、バカで頭が悪く無知なのは事実そうなのでしょうがない、やるしかないし学ぶしかないし試すしかない。
と、自分の未熟さ加減に嫌気が差しながらも、歯を食いしばって立ち向かっていきたいのです。
最近は、QAも開発も一緒に協力していこうってなってること多いじゃないですか。それはとてもいいことだと思うんですけど、一方で、QAを名乗るからには僕達は品質保証やテストのプロフェッショナルであるべきだと思うんですよ。
他の人には真似できないレベルでテストも品質のことも考え尽くして知り尽くしていることが、僕達の存在価値ですよね。
うう。自分の首を締めてて苦しくなってきた。
これ何の話だ?きょんさんの話でした。
駄文長文失礼しました。
頑張ります。